「こち亀」のドラマ化は失敗だった?
「こち亀」視聴率5.9% テレ東の「秘湯」は9.4%
2009年9月2日 1時07分
Ameba News
8月29日に放送された、SMAP香取慎吾主演の実写版ドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)の視聴率は、5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)に終わった。
初回の12.2%から始まり、2回目11.3%。3回目7.6%、そして今回の5.9%と回を重ねるごとに数字を下げている。同時間帯他番組の視聴率は、以下の通り。
19.1% 『24時間テレビ32愛は地球を救うPART1』(日本テレビ系、18時30分〜21時29分)
11.7% 『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系、19時57分〜20時54分)
10.1% 『衆院選特集・真夏の政権攻防』(NHK 、19時30分〜20時45分)
9.4% 『土曜スペシャル・ニッポン心の風景秘湯の一軒宿』(テレビ東京系、19時〜20時54分)
8.5% 『サタスペ!スクープ決定的瞬間事件の現場?潜入SP』(テレビ朝日系、19時〜20時54分)
同時間帯で断トツの最下位となってしまったのである。「ゴールデンタイムの合格ラインは12%」と言われる現代において、その半分以下の数字を記録した。残り4話。奇跡の巻き返しはあるのか?
鳴り物入りでスタートした実写版ドラマ「こち亀」ですが、視聴率は無残な結果になっています。香取慎吾が扮する両津勘吉や速水もこみちが扮する中川圭一などに注目が集まりましたが、何だか中途半端な感じがしてなりません。
私の世代に言わせると、土曜夜8時のTBS系はドラマより「8時だヨ!全員集合」などのバラエティーのイメージが強いので、どうしても、この時間のドラマは抵抗を感じます。何よりも、このドラマを歓迎していないのは作者の秋本治氏だったりするかも知れません。
「こち亀」は国民的漫画と言われながら、アニメ化されたのは、連載から20年も後の事でした。アニメはそれなりに楽しめましたけど、ドラマはちょっと…という感じです。
日テレ系の「ごくせん」も漫画がドラマ化したものですけど、それでも“実写版”と銘打ってはいません。
今週の視聴率も気になりますが、この視聴率は関東都心部に限ってのもの。関東都心部の視聴率は消費税の税率より下回る可能性もありますが、地方では安定した視聴率を誇っているものと思われますので、TBSは少しは励みになるかも知れません。
いっそ、TBSはメンツを捨てて「こち亀」の後番組に「水戸黄門」の再放送を放送したほうが視聴率を稼げるでしょうね。