元プロ野球選手が被災地で電線盗み逮捕…
福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)から半径30キロ圏内の屋内退避地域で、電柱の電線を切断し盗んだとして、福島県警南相馬署が窃盗容疑で住所不定、福岡ソフトバンクホークスの元選手伊奈龍哉容疑者(22)ら3人を現行犯逮捕していたことが3月31日に判明したそうです。3人は「金が欲しくてやった」と話しているというそうです。
逮捕容疑は3月30日午後3時40分ごろ、同県南相馬市原町区で、東北電力が管理する電柱から垂れ下がった電線約10メートル(時価9330円相当)を切断し、盗んだ疑いがあるそうです。
同署によると、犯行を目撃した通行人の男性が110番通報した。電線は震災の影響で切れており、3人は地面に垂れ下がった部分を巻き取り、切断していたそうです。
伊奈容疑者は2月末にも、知人女性の財布を盗んだとして、兵庫県警淡路署に逮捕されたそうですが、知人女性が被害届が取り下げたため、釈放されていたそうです。
伊奈容疑者は2006年に滋賀県の近江高校からソフトバンクに入団しましたが、翌年の07年に戦力外通告を受け、08年には独立リーグの四国・九州アイランドリーグ(当時)の徳島インディゴソックスに入団したそうですが、同年退団したそうです。
プロに入ってから翌年で解雇されることは珍しいですが(品行不良で解雇されることはあるかも知れないが)、入団した頃には故障が発生していて、球団は戦力にならないと判断したようです。
先日、TBS系のテレビ番組で、元プロ野球選手のその後を追ったドキュメント番組が放送されました。華やかな世界に見えるプロ野球も、選手の大半が将来に不安を感じている現実があるようです。引退して、野球に関わる職業に就けるのも一握りで、ほとんどの元選手は会社員や店を営んだりしているそうです。
数年前、同じような犯罪で逮捕されて服役中の元タレントは救いようがないですが、伊奈容疑者はまだまだ若いので、社会に戻ってきたときは真人間に生まれ変わってほしいですね。