2024年08月14日

焼肉とバーベキューの違い


太陽がカンカンに照っている日に楽しみたいのが、野外でみんなとワイワイガヤガヤと肉や野菜を焼きながら食べるバーベキューですけど、焼肉とバーベキューの違いって分かりますか(笑)

野外で楽しむのがバーベキュー、室内で楽しむのが焼肉?違います!
鉄製の串で肉や野菜を刺して焼いて食べるのがバーベキュー、肉や野菜を1枚ずつ焼いて食べるのが焼肉?これも違います!

バーベキューは元々、大きな塊の肉を丸焼きもしくは蒸し焼きにして、1枚ずつ切って皿に盛り付けて食べるものです。日本では大きな肉を食べる習慣はなかったことや、アニメ「トムとジェリー」や海外ドラマ「奥さまは魔女」などでバーベキューのシーンが登場する時は、「鍋料理のように囲んで焼いて食べるもの」というイメージが定着したと思われます。

バーベキューは料理、焼肉は調理という違いもありますが、バーベキューの起源は16世紀の大航海時代に遡ります。

当時スペインが西インド諸島に初上陸した際、現地の人たちが行っていた調理方法がバーベキューの起源だそうです。彼らは木で組んだやぐらに肉を置いて、下から火をつけて燻製にしており現地の言葉で「バルバッコア」と呼んでいました。それが西インド諸島からスペインを通して、メキシコ、アメリカへと広まっていく過程でバーベキューに変化したそうです。

当時のバーベキューは貴族の文化であり、使用人にお肉を焼かせてから自分たちが食べるというスタイルでした。そのため一般には広がりを見せず、奴隷解放宣言により使用人がいなくなったことでバーベキューを行う人は激減しました。

一時は廃れかけたバーベキューが一般の人に広がるのは、1950年代のケトル型グリルがきっかけです。このケトル型グリルの登場でバーベキューが手軽に行えるようになり、アメリカ国内でも大きく広がっていきました。そしてその光景がアメリカのホームドラマでも描かれるようになり、そのドラマを通して日本に広まっていきました。

ここに日本のバーベキューが青空焼肉と言われる理由があります。アメリカからバーベキューが入って来たのと同じ時期に、日本に「焼肉」も入ってきました。どちらもお肉を焼いて食べている点でとても似ている料理であり、そのために日本人のバーベキューと焼肉の認識があやふやになってしまったのでしょう。

日本ではバーベキュー(青空焼肉)を楽しめる場所は限定されます。海岸や湖岸、川岸などでバーベキューをする事を禁止している場所は少なくありませんし、自宅の庭でバーベキューができるところは少ないでしょうね。




Posted by うさぎいぬ at 12:00│Comments(0)
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