「アタック25」の終了で絶滅した視聴者参加クイズ番組

1975年4月5日にスタートした朝日放送制作の「パネルクイズ・アタック25」が今年9月に終了すると発表されました。昭和時代から続いた視聴者参加番組は、この番組の終了で“絶滅”することになりました。
朝日放送としては“新番組”としてスタートした「アタック25」ですが、キー局のテレビ朝日(以前のNET日本教育テレビ)としては「勝ち抜きクイズ・イエスノー」(毎日放送制作)からの新番組でした。スポンサーの東リ(東洋リノリューム)は「朝日放送制作でもスポンサーを務めたい」と番組がスタートしました。
当時はカラーテレビの普及率は100%にも達してなく、朝日放送の上層部からも「白黒テレビでは楽しめない」と反対していましたが、制作側は「テレビはいずれカラーになります」と説得したようです。奇しくも同時期にNETの戦隊シリーズ「秘密戦隊ゴレンジャー」もスタートしました。これも赤・青・黄・桃・緑の衣装をまとったヒーローが悪と戦う特撮ヒーローものとして好評でした。
視聴者参加型番組のほとんどは、賞金や賞品が送られて来ないとか、司会者やスタッフが上から目線とか、あまりいい印象は受けないようですが、「アタック25」はそんな事はなく、特に司会者の児玉清氏は紳士的で、参加者からも好意的でした。
ところで“昭和時代”は「クイズタイムショック」や「アップダウンクイズ」などの視聴者参加番組が数多く放送されていましたが、これらの番組も次々と終了しました。「アップダウンクイズ」は関西ローカルで(復活版の出場者は毎日放送アナウンサーや関西ローカルタレント)、「クイズタイムショック」は改編期特番で復活した事がありましたが、これも出演者は芸能人で当時のものとは別物でしょう。
「高校生クイズ」も“視聴者参加クイズ番組”と言えますが、参加資格が高校生(それも同一校のグループ)と、かなり絞られます。スポンサーのライオンが撤退したら「高校生クイズ」も終了するのではないでしょうか。
大学のクイズ研究会やクイズ番組常連者による“クイズ荒らし”が視聴者参加クイズ番組を減らした見方もできますが、「1問だけでも正解したい」「数千円の賞金だけでも持って帰りたい」と思っている視聴者はいたはず。そうした視聴者参加クイズ番組が絶滅したのは残念でなりません。
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1985年6月15日(土曜日)のフジテレビジョンのラテ欄
6:15 テレビ寺子屋
6:45 皇室ご一家
7:00 みちのく家族
7:15 サンケイテレニュースFNN
7:30 ちいさなアングル
7:45 おはよう茨城
8:00 世界名作劇場・わたしのアンネット(再)
8:30 モーニング・アップル
▽“乱”に全力投球!根津甚八37歳の魅力
▽天皇の宿・名湯温海温泉 ほか
9:55 赤ちゃんノート
10:00 キンカン素人民謡名人戦
▽準決勝藤堂輝明
10:30 健保連のすこやかさん
10:45 健康クイズ
11:00 どう変わる共済年金
11:15 ふるさと紀行
「最後の下町・佃島の詩」
11:30 明治は蘇る
11:45 サンケイテレニュースFNN
12:00 TVグラフィティ
「毒舌生放送アッコとおすぎと鶴太郎」
堀ちえみ ほか
13:00 第23回オールスター紅白大運動会(再)
明石家さんま 早見優 堀ちえみ
石川秀美 とんねるず ほか
14:25 流行レーダー(再)
14:30 のりおの歌うヒット笑
石川秀美 堀ちえみ とんねるず ほか
15:55 映画レーダー
16:00 映画「親鸞」
(1960年東映)
田坂具隆監督
萬屋錦之介 中村嘉葎雄 千秋実
丘さとみ 岡田英次 木暮実千代 ほか
18:00 FNNスーパータイム
▽僕らは超ミニ村の留学生 ほか
18:30 炎のアルペンローゼ
「響け!祖国の空へ」
19:00 ザ・対決!
▽遂に公開!天才催眠術師の大魔力!!
▽180キロ速球王登場!プロ野球大杉と激突
▽超特大!!人間50人のカルタ取り
19:54 ドタンバのマナー
20:00 オレたちひょうきん族
「タケちゃんマン7のゴキブリ
退治って知っとるケ」
▽秀樹連続背面飛び
▽ユーミン・小田・財津初競演 ほか
20:54 FNNニュース
21:00 映画情報
21:02 ゴールデン洋画劇場
「キャット・ピープル」
(1981年アメリカ)
ポール・シュレーダー監督
ナスターシャ・キンスキー
マルカム・マクダウェル
ジョン・ハード ほか
(声)戸田恵子 寺田農 ほか
解説・高島忠夫
22:54 ニューフェイス`85
23:00 夜はドキドキ!!
▽大爆笑!!お笑いスター特集
23:30 FNNニュースレポート23:30
23:40 スポーツワイドショー・プロ野球ニュース
▽巨人×広島▽阪神×大洋 ほか
24:35 中央競馬ダイジェスト
24:40 オールナイトフジ
▽ウチの女子大生に限って ほか

ポイントは…
「軽チャー路線」でブイブイ言わせていたフジテレビでも、土曜日の早朝は保守的な番組ばかりでした。なお、当時の土曜日はまだ週休2日制ではありませんでした。
午後からは再放送を含めても「軽チャー路線」の番組が多かったです。いずれの番組に堀ちえみが出演していたのも時代を感じます。
「オレたちひょうきん族」のサブタイトルに「ユーミン・小田・財津初競演」とありますが、ベストテン番組に出演しなかった小田和正や財津和夫などが「ひょうきん族」に出演していたのか?と、いろいろググったら出演していたようです。
深夜は“お色気番組”の代名詞だった「オールナイトフジ」でした。関東キー局ではTBSを除いて、お色気番組がしのぎを削っていました。福岡県では“お色気番組”は各局とも非ネットでした。日テレ系の福岡放送は公開生放送の洋楽プロモ番組でしたし、フジ系のテレビ西日本はテレビ東京の「演歌の花道」でした。
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「11PM」を打ち切った後の番組が「プロ野球ニュース」という説



1990年3月30日まで一部の日本テレビ系で放送されていた「11PM」を打ち切った後の番組がフジテレビ系「プロ野球ニュース」であるという説があります。
最初に「11PM」を打ち切って「プロ野球ニュース」を放送した局は山口放送でした。山口放送の社長が山口県教育委員会の教育長である事から、キー局の日本テレビに「俗悪番組を放送しないでもらいたい」と注文を付けたが、受け入れてもらえなかった事から「11PM」をはじめ「ウイークエンダー」「ミス&ミセス」などの番組を打ち切りました。良質な?科学ドキュメンタリー番組「驚異の世界」もネットを打ち切ってテレビ朝日系「クイズタイムショック」の同時ネットに切り替えました。蛇足ですが「お昼のワイドショー」も打ち切りの対象でしたが、諸般の事情で打ち切りは見送られました。
「ウイークエンダー」などの後番組はテレビ朝日系の番組が遅れネットで放送されましたが、「11PM」の後番組はフジテレビ系の「プロ野球ニュース」が放送されるようになりました。当初はフジテレビ系と同時ネットでしたが、1980年4月から「NNNきょうの出来事」の放送時間が20分となり、「プロ野球ニュース」の放送開始時間と5分のタイムラグが生じるようになりました。山口放送は録画しながら数分遅れで放送できる装置を開発しました。
日本テレビ系で「11PM」を打ち切った局は青森放送、秋田放送、山形放送などもありましたが、青森放送はまだしも秋田放送や山形放送などは県内にフジテレビ系の局があった事から「プロ野球ニュース」は放送できませんでした。もっとも青森放送も時差ネットと言っても、翌日早朝の放送でした。
「11PM」の後番組に「プロ野球ニュース」を放送した局は西日本に多いです。テレビ熊本は日本テレビ系のくまもと県民テレビが開局した事によるものでした。テレビ長崎やテレビ宮崎、鹿児島テレビも当時は日本テレビ系とフジテレビ系のクロスネットで、テレビ長崎とテレビ宮崎は80年台に「プロ野球ニュース」のネットに切り替えましたが、鹿児島テレビは「11PM」を最終回までネット。新番組の「EXテレビ」も引き続きネットしましたが、フジテレビ系マストバイ化の準備の意味もあり、92年3月で「EXテレビ」のネットを打ち切り「プロ野球ニュース」を時差ネットしました。なお、テレビ大分は「プロ野球ニュース」のネットは一度もありませんでした。
フジテレビ系のない(なかった)地域の四国放送(徳島県)、高知放送も「11PM」のネットを打ち切り「プロ野球ニュース」のネットを開始しましたが、94年4月に「プロ野球ニュース」が「FNNニュースJAPAN」に内包されたためと、日本テレビ系のスポーツニュースとバラエティー番組のコンプレックス枠「どんまい!スポーツ&ワイド」がスタートしたため「プロ野球ニュース」の打ち切りを余儀なくされました。また「俗悪番組」という理由で「11PM」を打ち切った山口放送も93年10月に日本テレビ系マストバイになった事(山口朝日放送開局も理由)で、これも「プロ野球ニュース」の打ち切りを余儀なくされ、「EXテレビ」をネットしました。
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ハガキの縁に蛍光ペンを塗ると懸賞に当たりやすい説

都市伝説?として「ハガキの縁に蛍光ペンを塗ると懸賞に当たりやすい」というのがあります。「抽選の時にハガキを引き当てる人がハガキの縁に蛍光ペンを塗ったハガキを見て、そのハガキを引くのでは?」というものです。
結論からして、抽選ハガキを引く人はボックスの中身はあまり見ないでしょう。神社のおみくじを引くときも箱の中身を見て引くことは少ないでしょう。抽選は警察官立ち会いで厳正な抽選を行うものもありますが、テレビ番組の生放送での抽選は警察官立ち会いでなくても視聴者が立会人ですからね。今はSNSが普及していますので、生放送で不正が行われたら、すぐに拡散されてしまいます。
九州朝日放送エグゼクティブアナウンサーの沢田幸二氏はかなり昔「うるとらマンボウ」(沖縄県を除くANN九州・山口地区ネット)というローカル番組で「ハガキの縁を蛍光ペンなどで塗ったら、そのハガキは抽選から除外します!」と念を押していました。このスタンスはKBCラジオ「PAOーN」も同様でしょう。もっとも現在はメールやFAXが中心なので、縁に蛍光ペンを塗ることは不可能でしょうけど。
ハガキに番組の感想などを書く分には問題はないようですが、あまりシールを貼ったりイラストを描いたりゴチャゴチャ書き(描き)過ぎると担当者が読みづらい問題も出てくるようです。ハガキにデコシールを貼って細工するよりも郵便局で売っている切込み口が入っている“青い鳥ハガキ”を使用する程度に留めたほうがよいでしょう。
ところで、子供の頃に生放送のテレビ番組で大量に入ったハガキを出演者が引くのを見て「あんなのが当たったりするのか?」と思った事がありましたが、実際にプレゼントに当たった事もありましたね(読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」や朝日放送「おはようコールABC」。なお、関西在住時)。ハガキは小細工せずに普通に書いて応募しました。
タグ :懸賞はがき
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