首都圏には新快速に匹敵する列車が存在しない説

関西地方の東海道本線と山陽本線、中京地区の東海道本線には時速130キロメートルを誇る新快速電車(中京地区は特別快速を含む)がひっきりなしに走行しているのに対して、首都圏では新快速に匹敵する列車は存在しません。
理由はいろいろありますが、1つ目は首都圏は線路容量がパンパンでグリーン車2両を差し引いて13両でも満員だからです。大宮~大船間は近郊型電車は主要駅しかホームがないため、普通列車でも実質は新快速と遜色ない事も理由でしょう。ちなみに湘南新宿ラインの大宮~赤羽間はかつては浦和駅にホームがなかったためノンストップでした。また、湘南新宿ラインには、さいたま新都心駅にホームはありません。
2つ目は並行私鉄が少ない事です。総武本線と京成電鉄は並行していても京成電鉄はカーブが多いためスピードを出すことができず、JRからして競争相手ではないからです。逆に小田急電鉄と湘南新宿ライン(JR)ではJRの運賃が高く、小田急電鉄からしてJRは競争相手ではないからです。
3つ目は高崎線や宇都宮線(東北本線)で新快速を走らせて自社の新幹線の乗客を新快速にシフトさせたくないJR東日本の思惑があるからです。
「新快速に匹敵する列車がない」と書きましたが、中央線の中央特快や青梅特快、常磐線の特別快速、湘南新宿ラインの特別快速(高崎線系統)が新快速に相当するものでしょう。しかし、中央特快や青梅特快は立川からは各駅停車です。常磐線の特別快速も複々線区間が終わる取手からは各駅停車です。湘南新宿ラインの特別快速も本数は多くありません。
しかし、中京地区に新快速が走っていると言っても、名鉄と競合する東海道本線のみです。名鉄はカーブが多いため、スピード面ではJRに対抗できないためか、座席指定車両「ミューシート」を導入しています。逆に関西本線は近鉄と競合していて、単線区間が多い関西本線は近鉄名古屋線に太刀打ちできず、新快速に匹敵する列車は第三セクターの伊勢鉄道経由の快速「みえ」程度しかありません。紀勢本線および第三セクターの伊勢鉄道の津駅の最終列車は夜の10時30分前で、近鉄名古屋線津駅よりも2時間以上終電が早いです。終電が早くてもJR側の津駅は近鉄利用者の利便性のため深夜まで駅を開けているようです。
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うさぎいぬ
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12:00
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