2017年12月09日

ミュージックフェアをネットする局しない局

フジテレビ系列で土曜日夕方6時から放送されている「シオノギ ミュージックフェア」。

この番組は塩野義製薬(シオノギ製薬)一社提供のスポンサードネット番組でありながら、ネットしている局とネットしていない局が存在しています。

ネットしている局
北海道文化放送、岩手めんこいテレビ、仙台放送、さくらんぼテレビ、フジテレビ、テレビ静岡、東海テレビ、富山テレビ、関西テレビ、岡山放送、テレビ新広島、テレビ愛媛、高知さんさんテレビ、テレビ西日本、テレビ大分、テレビ長崎、テレビ熊本
ネットしていない局
秋田テレビ、福島テレビ、新潟総合テレビ、石川テレビ、福井テレビ、長野放送、山陰中央テレビ、サガテレビ、テレビ宮崎、鹿児島テレビ、沖縄テレビ

ミュージックフェアをネットしていない局はUHF局が続々と開局した局が中心ですが、福島テレビはいわゆる“老舗局”です。当時はオープンネットでしたが、後にTBS系とフジテレビ系のクロスネットとなりました。ちなみに福島県の当初のフジテレビ系列は、現在は日テレ系列である福島中央テレビです。
当初、ミュージックフェアは基本的にフジテレビ系列フルネットでしたが、福島テレビとテレビ宮崎と鹿児島テレビは非ネットで、現在に至るまで放送されていません。
スポンサーの塩野義製薬がネット局を選別するようになったのは1981年10月からでした。ネットから漏れた系列は、ローカル番組などを編成することで対応しました。なお、北海道文化放送や東海テレビは一時期ミュージックフェアをネットしなかった時期もありました。これは編成上の都合もあったかと^^;
かつてはTBSとフジテレビのクロスネットだったテレビ山口にもネットされていました。塩野義製薬がテレビ山口をネット局に推薦したのは、大阪に本社がある製薬メーカー(武田薬品や田辺三菱製薬)の工場が山口県に存在していて、営業上の関係があると推測できます。なお、テレビ山口は現在はミュージックフェアをネットしていません。同時間帯にJNN報道特集をやっているためで、JNN加盟局のテレビ山口はミュージックフェアよりも報道特集をネットしなければならないためです。
なお、一時期、テレビ山口はミュージックフェアをネットしていませんでした。ミュージックフェアが木曜日午後10時半に放送されていた頃、テレビ山口はTBS系列の「世界まるごとHOWマッチ」をネットしていたためです。
同じ理由で、クロスネットのテレビ大分がミュージックフェアをネットしている理由は、逆に塩野義製薬と競合している鎮痛剤や風邪薬の地場メーカー(うすき製薬)が大分県に存在しているため、営業上の対策だと推測できます。

ミュージックフェアをネットしていない局に「なぜミュージックフェアをネットしないのか?」と質問すると、例えば石川テレビは「塩野義製薬の推薦が得られないので、ネットできない」と回答があったようです(知恵袋などのサイト)。同じ質問を塩野義製薬にぶつけても、回答しないでしょう。

ところで、1984年頃までのミュージックフェアを見ていると、子供心に怖いものを感じました。まるで静まり返った病院の待合室みたいに笑。
BGMはなく静止画とナレーションのCMが中心でした。カウキャッチャーでパンテーンのCMが流れていましたが(こちらは静止画でなく、フィルム映像)、当時はP&Gでなく塩野義製薬が販売していました。もっとも、当時のパンテーンのCMも怖いものを感じましたけど^^;
ちなみに当時のパンテーンは男性用トニックシャンプーも製造販売していました。

かつて1981年9月まで、火曜ワイドスペシャル(「ドリフ大爆笑」などの枠)の後がミュージックフェアだったので、塩野義製薬の重いCMと、音楽というより“音(おん)が苦(く)”の雰囲気を感じるミュージックフェアを見ると、完全に夜9時以降は大人の時間だと実感しました^^;







Posted by うさぎいぬ at 16:40 Comments( 3 )