テレビやラジオから消えつつあるクイズ番組

一部のTBS系列で放送されていた「東大王」と、一部の日本テレビ系列で放送されていた「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」が終了して、日本テレビとTBSからクイズ番組が絶滅?しました。「東大王」と「あなたは…」はローカルセールス枠だったため、ネットされない系列局もありました。「東大王」は毎日放送や南日本放送など、「あなたは…」は読売テレビや福岡放送などは非ネットにする事はしばしばでした。
現在、放送されているクイズ番組はフジテレビの「ネプリーグ」や「今夜はナゾトレ」、BSフジの「クイズ!脳ベルSHOW」、テレビ朝日の「Qさま」、BS Japanext(現在はBS10)の「パネルクイズアタック25Next」など数えるほどになりました。
かつてはクイズ番組はキラーコンテンツの一つで、各局が競って面白い?クイズ番組を放送していました。NHKでは「連想ゲーム」や「クイズ面白ゼミナール」など、日本テレビでは「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!」や「クイズスクエア」など、TBSは「ベルトクイズQ&Q」「スーパーダイスQ」「クイズ100人に聞きました」など、毎日放送は「ダイビングクイズ」「勝ち抜きクイズイエス・ノー」「世界まるごとHOWマッチ」など、朝日放送は「アタック25」「世界一周双六ゲーム」など、視聴者参加型から芸能人が出演するクイズ番組まで、様々なクイズ番組が放送していました。独立局ではテレビ神奈川が「クイズ・ハッピーチャンス」という番組を放送していて、福岡放送は日曜日の早朝に放送していました。ちなみに主題歌を歌っていたのはダ・カーポでした(笑)。ローカル局では過去に北日本放送が夕方に「ビバ!クイズ」という視聴者参加番組を放送していて、アーティストの谷村新司氏も大ファンでした。
「目には目を」ではないが、「クイズ番組にはクイズ番組を」と、裏番組にクイズ番組をぶつけた番組も多数ありました。例えばテレビ朝日が「象印クイズヒントでピント」の裏番組にNHKは「クイズ面白ゼミナール」をぶつけていましたし、かなり昔に平日昼間にTBSは「ベルトクイズQ&Q」、フジテレビは「やりくりクイズ・奥様30万に挑戦」とクイズ番組をぶつけていました。日曜日は朝日放送の「東リパネルクイズアタック25」の裏番組に毎日放送は「クイズMr.ロンリー」をぶつけました。後者は「アタック25」のルールを若干変更して、最初のパネルはランダムに選定(カドのパネル(1番や5番など)に入る時もあれば、カドの隣(2番や4番、6番など)に選定される時もありました)されましたが、不評だったのか数回で取りやめたようです。
ラジオ番組もクイズ番組は多く放送されました。文化放送の「クラウンレコード一万円クイズ」などもその一つでしたが、数年前に打ち切られたようです。ニッポン放送の「三宅裕司のヤングパラダイス」やRKBラジオ「Hi-Hi-Hi」にもクイズコーナーがあって、どこに隠されているか分からない罠をかわして賞金を獲得するコーナーもありました。
視聴者参加番組は徐々に減りつつあり、1985年に「アップダウンクイズ」が終了、半年後の1986年に「世界一周双六ゲーム」が終了となりました。「アップダウンクイズ」の跡地は「クイズ!ひらめきパスワード」(当初は「アップダウンクイズ」に出場できなかった視聴者が参加していたようですが、半年後に芸能人参加の番組になりました)でしたが、「世界一周双六ゲーム」の跡地は「地球大好き!大冒険」というドキュメンタリー番組(堅苦しいものではない)になりました。
1998年にTBSが平日の正午に視聴者参加番組「おサイフいっぱいクイズQQQのQ」というクイズ番組を始めましたが、裏番組の「笑っていいとも!」(フジテレビ)や「ワイドスクランブル」(テレビ朝日)「ひるどき日本列島」(NHK総合テレビ)などに撃沈され1クールで打ち切られました

2000年台には久しぶりとなる視聴者参加番組であるフジテレビ「クイズ・ミリオネア」がスタートして人気を博しましたが、いつしか芸能人中心となりました。現在では地上波で放送される視聴者参加クイズ番組はTOKYOFMの「SCHOOL OF LOCK」内のクイズコーナーしかありません。しかも参加資格は高校生までです。
フジテレビ「ネプリーグ」は深夜時代を含めて20年を超える長寿番組です。マンネリ感はありますが、長続きしているのは様々な出題方法でマンネリ感をなくしているのと、視聴者にもリアルタイムで番組参加できるように、データ放送を実施しているからでしょう。
タグ :クイズ番組
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うさぎいぬ
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12:00
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